Unity Weekly 191
Unity Officials
Unity Engine Roadmap
Unite 2024にて、UnityEngineのロードマップが発表されました。
The Unity Engine Roadmap - YouTube
この中で各機能のロードマップが公開され、各機能が紹介されました。主要な機能については、下記のようにUnity Discussionにてスレッドが立てられています。
- Unite 2024 Roadmap - Unity Engine - Unity Discussions
- ディスカッション上で公開されているUnite 2024のロードマップのスレッド一覧
- DOTS development status and milestones + ECS for all (September 2024) - Unity Engine - Unity Discussions
- EntityとGameObjectのワークフローの統合がUnity 6に入る。GameObjectの中にEntityを持つことで気軽にECSを利用できたり、Unified Transformsという、EntityとGameObjectのTransformを統合する実装が入る
- Entity 1.3のアップデートについて紹介
- Animation Status Update (Q3 2024) Unite Announcement - Unity Engine - Unity Discussions
- Unity上でのアニメーションプレビュー強化、スケルトン編集、(武器などを装備する目的のための)ソケットの追加、クリップマークアップ、リマッピングツールが実装される予定
- アニメーションの制御についても、階層型のステートマシン、グラフベースでのモーション制御の実装や、それをデバッグするためのデバッグツールが実装される
- ECS上で構築することで、パフォーマンス懸念の解決を狙う
- CoreCLR and .NET Modernization - Unite 2024 - Unity Engine - Unity Discussions
- CoreCLR統合上の一番と課題となるGC・メモリ管理周りは一部最適化を残して対応が完了。.NET 8.0のAPIを完全に利用できることをマイルストーンに開発が進行中
- IL2CPPの.NET 8.0対応を進めており、.NET 8 BCLの導入を今後数ヶ月で対応予定。その後、.NET hardware intrinsicsをサポートすることでIL2CPPのパフォーマンスを向上させる予定
- それぞれの対応によって、.NETのバージョンスイッチが簡単になった。.NET9やそれ以降のバージョンへのスイッチは簡単になる予定
- .NET 8のhardware intrinsicsによってBurstのパフォーマンスが向上を予定
- Unityの内部ビルドパイプラインとユーザーのビルドパイプラインをMSBuildに完全に統合することを予定。これによりIDE体験の向上やNuGetのサポートを予定
- Domain Reloadに変わってCode Reloadが導入される予定で、これによってユーザーコードのみリロードが可能に。また、Code Reloadのライフサイクルを購読できるAPIが提供される予定
- Multiplayer development status and next milestones - September 2024 - Unity Engine - Unity Discussions
- Netcode for GameObjectsのv2.0以降のライセンスがMITからUCLに変更される
- ビルドからテスト、デプロイ、テストプレイ、スケールを用意にするための各種ツールやサービスが提供される予定
- Dedicated Serverの導入を容易にすることを目的に、Dedicated ServerパッケージにてでDecicated Serverのワークフローをエディターに統合する実装が進行中
- Distributed authorityモードがNetcode for GameObjects2.0に導入された
- 複数のマルチプレイヤー向けパッケージやサービスを構築するための新しいMultiplayer Services package(
com.unity.services.multiplayer
)が提供された
- New Worldbuilding Update (Q3 2024) Info Revealed at Unite - Unity Engine - Unity Discussions
- Terrainに変わる新しいワールド構築ツールの実装が予定されている。
- Quadspinner’s GaeaやHoudiniなどからのインポートに重点をおいたシステムを検討しており、またUnity上に取り込んだあとは非破壊なレイヤースタック(non-destructive layer stack)によってコンテンツを編集できるようになる。
- Shader Graphとのインテグレーション
- Virtual Textureや独自のテッセレーションシステム、ECS上でシステムを構築することでランタイムのパフォーマンスを担保する
- Content Pipeline Modernization - Unity Engine - Unity Discussions
- コンテンツのインポート周りのアップデートが予定されており、必要なコンテンツのみのインポート、インポート高速化、インポート時のノンブロッキング化の実装が予定されている
- Unified Renderer
- URPとHDRPのパイプライン統合
- スレッドはまだ公開されていない
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